FLCCC(Front Line Covid-19 Critical Care Alliance)は、新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンの処方について、下記のように指摘しています。

【注】新型コロナウイルス感染症の感染を防ぐための効果的な治療プロトコルを開発するために、一流の救命救急専門医たちによって、2020年3月に結成された非営利団体。

• 多くのウイルスの複製を阻害
• 強力な抗炎症作用
• サイトカイン産生と炎症のメディエーターの転写を強力に阻害
• 感染者と接触した人の伝播と発症を予防
• 症状早期に治療すると軽症から中等症の患者の悪化を防ぐ
• 重篤患者の死亡率を低下させる
• 死亡率の著しい減少
• 高い安全性、入手可能性
• 薬物相互作用はほぼ皆無
• 観察された副作用は軽度でまれ
• WHOは「必須医薬品リスト」に含めてきた

具体的には、下記の処方プロトコル(MATH+)の中でイベルメクチンを推奨しています。

【MATH+】病院における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療に関するプロトコル

METHYLPREDNISOLONE(メチルプレドニゾロン)
*A. 酸素が必要な時、または胸部X線異常時に使用する
ーー 推奨:80 mgを静注でボーラス投与、その後40 mgを1日2回静注する
ーー 代替:80 mg / 240 mlの通常の生理食塩水を静注する(10 ml/時)
ーー A1. 2〜4日で酸素濃度の改善が見られない場合は、2倍の用量である160 mg/日を投与する
ーー A2. FIO2が0.6以上、またはICUが必要な場合は、以下の「パルス療法」まで増量する(B)
ーー A3. IMV、NPPV、または高流量酸素療法(ハイフローセラピー)を終了した後、20mgを1日2回に減量する。高流量酸素療法(ハイフローセラピー)終了後、20 mg/日(5日間)に漸減し、その後、10mg/日(5日間)に漸減する
*B.難治性の病気 / サイトカインストーム
ーー「パルス」療法(静注125~250 mg)6時間毎
ーー 3日間継続し、その後、上記の用量を160 mg/日(静注)に減量し、酸素需要量に応じて漸減する(A)。
ーー 反応がない場合、またはCRP濃度 /フェリチン値が高いまたは上昇している場合は、アスコルビン酸をメガ(高)投与で静注、および・または以下の「治療的血漿交換療法」を検討する

ASCORBIC ACID(アスコルビン酸)
*病棟でO2 < 4 L(酸素流量が4L/分以下)
ーー 6時間ごとに500〜1000 mgを経口投与
ーー 退院するまで
*ICUでO2 > 4 L(酸素流量が4L/分以上)
ーー 6時間ごとに50 mg/kg(静注)
ーー 最大7日間またはICUから退院するまで継続し、その後、上記の用量の経口投与に切り替える
*ICUで投与し、改善が見られない場合
ーー メガ(高)投与を検討する:25gを1日2回、静注で3日間続ける
ーー 3日間の治療を終了するまで

THIAMINE(チアミン)
*ICUの患者
ーー 200 mgを1日2回、静注する
ーー 7日間以内またはICUから退院するまで

HEPARIN(ヘパリン:LMWH)
*病棟で開始された場合
ーー 1 mg/kgを1日2回
ーー 0.6〜1.1 IU/mlを目標として第Xa因子阻害剤の投与を行い、経過観察する
ーー 退院するまで継続し、その後DOAC(直接経口抗凝固薬)の半量の投与を開始し、4週間継続する
*ICUで開始された場合
ーー 0.5 mg/kgを1日2回 
ーー 0.2〜0.5 IU/mlを目標として第Xa因子阻害剤の投与を行い、経過観察する

IVERMECTIN(イベルメクチン *:主な治療)
*病院および/またはICUへの入院時
ーー 1回につき0.4~0.6 mg/kg — 毎日(食事中または食後に服用)
ーー 5日間または回復するまで

Fluvoxamine(フルボキサミン )
*入院患者
ーー 経口投与で50 mgを1日2回
ーー 10~14日間服用

Cyproheptadine(シプロヘプタジン)
*以下のいずれかに該当する場合:
1)フルボキサミン投与中、2)低酸素血症、3)頻呼吸・呼吸困難、4)乏尿/腎障害
ーー 8 mg — 1日3回
ーー 退院まで、持続的な改善が見られたらゆっくりと漸減する

Anti-Androgen Therapy(アンドロゲン遮断療法)
*入院患者(男性のみ)
ーー デュタステリド(Dutasteride)0.5mg/日またはフィナステリド(Finasteride)5 mg/日
ーー 完全に回復するまで

Vitamin D(ビタミン D)
*入院患者
ーー カルシフェジオールの推奨用量:
ーー 1日目に0.5 mgを経口投与、2日目に0.2 mgを経口投与し、その後、0.2 mgを1週間おきに
投与する
ーー コレカルシフェロール:
ーー 20,000〜60,000 IUを経口で単回投与、その後、1週間おきに20,000 IUを投与
ーー 退院するまで

Atorvastatin(アトルバスタチン)
*ICUの患者
ーー 80 mgを1日1回経口投与
ーー 退院するまで

Melatonin(メラトニン)
*入院患者
ーー 夜間に6〜12 mgを経口投与
ーー 退院するまで

Zinc(亜鉛)
*入院患者
ーー 75~100 mgを1日1回経口投与
ーー 退院するまで

Famotidine(ファモチジン)
*入院患者
ーー 40~80 mgを1日2回経口投与
ーー 退院するまで

Therapeutic Plasma Exchange(治療的血漿交換療法)
*パルス療法ステロイドに対して難治性の患者
ーー 1日おきに5セッション
ーー 5回の交換療法を完了



日本でも、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部が2020年5月18日に発出した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き(第2版)」のなかで、「適切な手続きを行ったうえで、イベルメクチンのCOVID-19への適応外使用を認める」旨を明記しています。これは、疥癬や糞線虫症の薬として認めていたイベルメクチンを、適応外であるCOVID-19に使ってもかまわないとする通達になります。また、「診療の手引き」には、「米国の観察研究において、イベルメクチン投与により死亡率が低下する可能性を示唆する結果が報告されている」という記載もあります。
このため、実務的には、下記の要領で「医師の裁量による適応外処方」が実施されているようです。
• 対象:新型コロナPCR検査陽性の軽症患者(自宅療養者)
• イベルメクチンの作用、効果、副作用を文章で説明
• 同意を得た後に薬を投与
• 陽性が判明した時点でイベルメクチン200μg/kgを1回空腹時水とともに服用
(体重60㎏の場合4錠内服)

【読むと理解が深まる情報】

➡ 新型コロナウイルス感染症に対して、イベルメクチンの効能を認めるメタ分析の学術論文が出ました! 日本国内の治験も始まります。個人的には、広く使用を認めるべきだと思います。

➡ イベルメクチンの効果は? ワクチンよりは副反応がなく、効果が見込める可能性はあるのではないか。だとすれば、緊急避難的に認めたワクチンと同様に、大々的に活用を認めるべきだ!

➡ コロナ問題やワクチン問題を、科学的・体系的に理解したい方は、「科学的事実①:はじめに」から「新型コロナウイルス感染症に関する科学的事実(第三版:2021.5.24)」をお読みください。