NHKが放映した「やさしい猫」というドラマが、スリランカ人の「不法滞在者(=不法残留者)」を異常に美化したストーリーだったため、ネットで炎上している。「入管のせいで、家族の幸せが奪われた」というのがメインのメッセージなのだが、誰がどう見ても、在留期限を遵守せずに「不法残留」した彼が悪い。在留期間中に、結婚の合意をしたのだったら、在留期限内に「日本人配偶者等」への在留資格変更を申請すればよかっただけの話。

仮に、何らかのやむを得ない事情で、在留期限内に申請できなかったとしても、認定申請して、一度母国に帰国し、許可後に戻ってくればよいだけ。実際、その方法で「日本人配偶者等」に変更する外国人は少なくない。認定が嫌なら、事情を詳細に記して、「短期滞在」で時間を稼げばよかった。申請せずに在留期限を失ったのなら、それは自業自得。入管の責任ではない。不法残留は「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」という重罪なのだから、注意するのは当たり前の話。その「当たり前」を無視しているところが、このドラマの致命的欠陥だ。

このドラマの制作者たちは、レフト系弁護士たちが創り上げた「不法滞在者はかわいそうなひとたち」というムードに浸りきっているのだろうが、それは明らかな誤解だ。もっとも、「世の中はそういうムードになっているのではないか」という憶測に、入管の現場は怯え切ってしまっている。だから、オーバースティの外国人と出会っても、逮捕して収容しようとしない。ちょっとの期間のオーバースティだったら、「特別受理」と言う超法規的措置を持ち出して、「短期滞在ビザ」を発給して「合法の滞在」にしてしまう。

「入管は収容しようとしない」という事実を知った外国人たちは、完全に入管を舐めるようになってしまった。昔の入管だったら、オーバースティの外国人が来ると、屈強な入国警備官を呼んできて、「帰国することを約束しないのなら、あのオジサンに牢屋に連れていかれることになるけどいいのかな?」というわかりやすいパフォーマンスを定番として演じていた。帰国と収容のどちらを選ぶのか、と迫るわけだ。そうすると、ほとんどの外国人は帰国する。しかし、いまでは、その手の逸話はほとんどなくなったし、最近の入管窓口では「収容」という言葉すら聞かれない。だから、誰も入管を怖がらない。

一昔前「入管に行くと逮捕されるかもしれない」とビビっていた外国人たちは、収容されないということを知っているから、オーバースティになっても「入管に行けばビザがもらえる」と考えて、喜んで入管の窓口に行って相談する。こんなことで本当に良いのか、という感じがする。「やさしい猫」というドラマや、このドラマに共感する「やさしい猫軍団」は、間違いなく、不法残留者たちを30万人のレベルまで増やしていくのだろう。





【不法滞在問題④】NHK の「やさしい猫」はヒドイ。これで国営放送というから驚く。こんなドラマを流していれば不法滞在者も増える。なぜ法律違反を擁護するのかがわからない。

【読む・観る・理解を深める】
【不法残留問題①】不法残留する外国人は、年末に10万人を超え、30万人を目指す!
【不法残留問題②】2023年末に不法残留する外国人が10万人に達するのは防げない!
【不法残留問題③】不法残留する外国人は一度増えてしまうとなかなか元に戻らない!
【不法残留問題④】NHKの「やさしい猫」は在留資格制度の枠組を完全に無視している!
【不法残留問題⑤】オーバースティの外国人を収容しようとしない入管に存在意義はない!
【不法残留問題⑥】「やさしい猫軍団」は「オーバースティで収容するな」と騒ぎ立てる!
【不法残留問題⑦】入管は「口うるさい警察官」ではなく「合法的なビザ屋」になってしまった!
【不法残留問題⑧】難民申請を活用すれば「短期滞在ビザ」から「就労ビザ」に変更できる?
【不法残留問題⑨】外国人派遣会社が摘発されないから「短期滞在ビザ」の外国人が増え続ける!
【不法残留問題⑩】不法滞在した親まで在留特別許可を与えるのなら不法残留者は必ず収容せよ!