独善的な価値観や一方的に押し付けたルールで一色に染め上げようとする米国主導の Unipolar World と多種多様な価値観や主義を認めた上で連帯を試みるロシアが主導する Multipolar World との戦いが佳境に入ってきています。この戦いは、単なる「力と力のせめぎ合い」ではなく、「各々の国益を踏まえた上での将来ビジョンの選択競争」であり、米国が、単純に強大な力による支配を強めようとすればするほど、ロシアが提示している将来ビジョンの魅力が高まるという構図になっており、バイデン政権がこれまでのような「上から目線での脅迫外交」を続ければ続けるほど、Multipolar World に対する国際的な支持が強まっていくでしょう。南アフリカ大統領の演説を傾聴すれば、どちらが勝つかは明白です。



【今後のロシア経済を予測する際の留意点④】「AEZ+SWIFT 2.0」が本格的に台頭する
【今後のロシア経済を予測する際の留意点⑤】「新冷戦」の勃発と「ドル本位制」の終焉
【今後の国際経済を予測する際の留意点①】「WESTの稚拙」vs「BRICSの智略」の勝敗
【今後の国際経済を予測する際の留意点②】「ペロシ米下院議長による台湾訪問」の帰結
【今後の国際経済を予測する際の留意点③】「OPEC+」と「上海協力機構」における決断
今後の国際経済を予測する際の留意点⑤】内政不干渉のBRICSと主権不尊重のWEST
➡ The Bretton Woods 3:国際金融システムが大変革する!