2022.9.27【朝日新聞】
ロシアと欧州を結ぶ天然ガスパイプラインを運営するノルドストリームは27日、3つのパイプラインが同じ日に損傷したと発表した。こうした事例は「前例がない」としており、復旧の見通しは立っていない。デンマークの海運当局は26日、「ノルドストリーム2」でガス漏れが発生したと発表。これに続きスウェーデン海事局は27日、「ノルドストリーム1」で2カ所のガス漏れが見つかったと明らかにした。ノルドストリームは、3本のパイプラインが同日に損傷するのは前例がないと指摘し「ガス輸送インフラの復旧時期を予想することは現時点で不可能だ」と述べた。ノルドストリーム1は、並行する2本のパイプラインで構成され、それぞれ年間275億立方メートルの輸送能力を持つ。2011年にロシアからドイツへのガス供給を開始した。7月以降は能力の20%しか稼働していなかったが、8月末に停止しメンテナンス後も再稼働していない。ノルドストリーム2は、21年9月に建設されたが、ドイツが計画を停止したため稼働しなかった。
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