【メディアに騙されないための基礎知識】(2022.4.12)
*戦争プロパガンダには10の法則がある

英国の政治家アーサー・ポンソンビーが著した「戦争のウソ」やベルギーの歴史学者アンヌ・モレリの著作「戦争プロパガンダ10の法則」は必読だと思います。いま、まさに、そのとおりのことが毎日実行されているからです。

今回の戦争でどちらの立場に立つにしても、あるいは、何らかの評価や発言をしたいとしたら、嘘の情報で立場や意見を決めたくはないでしょう。まずは、「嘘」と「事実」を見極めるために、異なる情報源が示している「客観的事実」を突き合わせる努力が必要です。

「戦争プロパガンダ10の法則」は、下記のとおりです。
① 我々は戦争をしたくはない。本当は平和を望んでいるのだ。
② しかし、敵側が一方的に戦争を望んだ。
③ 敵の指導者は悪魔のような人間だ。
④ 我々は領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う。
⑤ 我々も誤って犠牲者を出すことはある。だが、敵はわざわざ残虐行為に及んでいる。
⑥ 敵は卑劣な兵器や戦略を用いている。
⑦ 我々の受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大である。
⑧ 芸術家や知識人も正義のための戦争を支持している。
⑨ 我々の大義は神聖なものである。
⑩ この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である。

特に今回のウクライナ危機に関しては、ロシアの行動や意図を分析しようとして、ロシア側の見方やロシアに有利になる事実を示しただけで、「お前は侵略したロシアを味方するのか!」「お前は残虐非道なプーチンを擁護するのか!」と罵倒されます。まさに「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」というステージに移行していることがわかります。

警告を発したアンヌ・モレリは、「行き過ぎた懐疑主義が危険であるとしても、盲目的な信頼に比べれば悲劇的な結果につながる可能性は低い。メディアは日常的に私たちを取り囲み、ひとたび国際紛争やイデオロギーの対立、社会的な対立が起きると、戦いに賛同させようと家庭の中まで迫ってくる。こうした毒に対しては、とりあえず何もかも疑ってみるのが一番だろう」と語っています。深く洞察に富んだ発言だと思います。

まずは、ロシアを疑う。そして、ウクライナも疑う。さらに、NATOも米国も疑ってみる。その中で、疑いようのない事実を拾い集めて、できる限り「真実」に近いものを探っていくしかないのだと思います。日本のマスコミごときに洗脳されて、「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」という罵声を浴びせてくる人たちは、日本が有事に巻き込まれたときも、同じように反応するのでしょう。

日本政府は、軍事力の強化だけを考えるのではなく、情報分析の正確さと発信力の確かさを身につけなければなりません。いまのレベルだと、米国のいいように使われて終わりです。

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【読む・観る・理解を深める】
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