恥ずかしい専門家たち:ウクライナ編②
*伊藤俊幸元海上自衛隊呉地方総監
*川添博史防衛研究所主任研究員
ウクライナ戦争に関する日本のテレビ解説を観ていると「ロシアは焦っている」「ウクライナは頑張っている」などというイメージが喧伝されて、キャスターが「どうしてプーチンは、勝てない戦争に打って出たんですか?」と聞くというパターンになる。そして、専門家と称する人たちが「プーチンは小さな戦争をしたことはあるが、大きな戦争をしたことがないので、戦争のことがわかってない」などとしたり顔で解説したりする。
心から「すげーなぁ」と思う。特に、防衛研究所主任研究所の川添博史氏の解説をテレビで見たときには、本当にびっくりした。プーチンをバカ呼ばわりし、完全に上から目線で解説したからだ。
お前は、何様なんだよ。国を率いて戦争したことがあるのか?
もっと言えば、戦争を指揮する立場になったことがあるのか?
小隊でもいいから、実際の戦場で敵と戦ったことがあるのか?
戦争に従軍したこともなく、戦争を指揮したこともないのに、
「プーチンは戦争がわかってない!」と言い切れる心臓がスゴイ。
まるで、尋常小学校を中退したパナソニックの創業者・松下幸之助に対して、
米国で MBAをとっただけの若造が「松下幸之助は経営がわかってない!」と
断罪しているように見えてしまう。一度でも経営した者はそんなことは言わない。
私にも、そういう無敵の防弾服をまとった「鉄の心臓」がほしいものだ。
いえいえ、残虐非道なプーチン大統領の味方をするつもりなんかありません。
私は、経営・経済・金融・政治の分析を趣味にしている単なる「政策屋」です。
私のような小心者では「プーチンは戦争がわかってない」なんて大口は叩けません。
その意味で、伊藤俊幸元海上自衛隊呉地方総監(海将)はいただけない。陸軍の専門家ではないのに、もっともらしく戦略論と予測を語っては外しまくる。予測を外したら、反省して次の予測に活かせばよいのに、予測を外した理由を「プーチンは過信した」「プーチンは気が狂った」「プーチンの側近は正しい情報をプーチンに上げていない」などと敵方のトップのせいにする情けなさ。
軍人なら軍人らしく、「敵が狂った」と仮定した場合の予測を述べてこそプロ。「本来なら、こう来るところだが、狂っている場合はこういう手に出るかもしれない。しかし、その場合は、こういう準備をしておけば勝てる」などと解説できないのなら、モーニングショーの玉川徹と同じレベルだ。
こういう程度の人がトップになるということを知ってしまうと、本当に自衛隊の能力が心配になる。
【読む・観る・理解を深める】
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点①】プーチンはなぜ侵攻に踏み切ったのか?
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点②】米国の思惑とウクライナの実情を知る
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点③】ウクライナに駐在した元NATO将校の証言
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点④】軍事専門家の分析と偏向報道を比べる
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点⑤】戦争は2014年からずっと続いている
➡ 元 CIA の Larry Johnson が自分自身でHPを運営して、ウクライナ情勢について解説しています。極めて詳細な分析なので、大変参考になります。
➡ 軍事専門家 Scott Ritter は「ロシアは情報戦に興味がなく、地上戦での勝利に集中している。西側の情報では実際の戦況はわからないが、ロシアは軍事目標を達成したように見える」と指摘。
➡ 元米陸軍大佐 Douglas McGregor による分析は、米国の主流マスコミとはかなり異なります。MUST WATCH!
➡ ウクライナ危機の歴史・背景・実情に関する解説動画です。ものすごく勉強になります。ロシアのディスインフォーメーションだと断じる人たちこそ、観るべき動画です。
➡ ウクライナを語るのであれば、最低限「オデッサの惨劇」を知っておく必要があります。この事件を知らなければ、今回のロシア侵攻を語る資格はないと思います。
*伊藤俊幸元海上自衛隊呉地方総監
*川添博史防衛研究所主任研究員
ウクライナ戦争に関する日本のテレビ解説を観ていると「ロシアは焦っている」「ウクライナは頑張っている」などというイメージが喧伝されて、キャスターが「どうしてプーチンは、勝てない戦争に打って出たんですか?」と聞くというパターンになる。そして、専門家と称する人たちが「プーチンは小さな戦争をしたことはあるが、大きな戦争をしたことがないので、戦争のことがわかってない」などとしたり顔で解説したりする。
心から「すげーなぁ」と思う。特に、防衛研究所主任研究所の川添博史氏の解説をテレビで見たときには、本当にびっくりした。プーチンをバカ呼ばわりし、完全に上から目線で解説したからだ。
お前は、何様なんだよ。国を率いて戦争したことがあるのか?
もっと言えば、戦争を指揮する立場になったことがあるのか?
小隊でもいいから、実際の戦場で敵と戦ったことがあるのか?
戦争に従軍したこともなく、戦争を指揮したこともないのに、
「プーチンは戦争がわかってない!」と言い切れる心臓がスゴイ。
まるで、尋常小学校を中退したパナソニックの創業者・松下幸之助に対して、
米国で MBAをとっただけの若造が「松下幸之助は経営がわかってない!」と
断罪しているように見えてしまう。一度でも経営した者はそんなことは言わない。
私にも、そういう無敵の防弾服をまとった「鉄の心臓」がほしいものだ。
いえいえ、残虐非道なプーチン大統領の味方をするつもりなんかありません。
私は、経営・経済・金融・政治の分析を趣味にしている単なる「政策屋」です。
私のような小心者では「プーチンは戦争がわかってない」なんて大口は叩けません。
まあ、彼の上司である防衛研究所の高橋杉雄防衛政策研究室が、5月30日のNHKの番組で、「ウクライナはこの戦争は初めて戦術的なミスをしたからだ」と解説しているくらいだから、防衛研究所のレベルはよくわかる。ロシアと和平交渉を始めた独仏伊も、そして「ロシア軍は苦戦している」というフェイクニュースを流し続けてきた米英でさえも、ウクライナ軍の弱さはわかっているのに・・・。
ただ、川添博史氏のような「机上の勉強をしただけの若者」が、リサーチセンターにすぎない「防衛研究所」の片隅で、粋がって自分に溺れて語っているだけなのなら、笑って済ませる話。ところが、実際に自衛隊で国防の前線に立ち、自衛隊の数少ないリーダーにまで上り詰めた元軍人が同様のことをしゃべるのは到底許される話ではない。
その意味で、伊藤俊幸元海上自衛隊呉地方総監(海将)はいただけない。陸軍の専門家ではないのに、もっともらしく戦略論と予測を語っては外しまくる。予測を外したら、反省して次の予測に活かせばよいのに、予測を外した理由を「プーチンは過信した」「プーチンは気が狂った」「プーチンの側近は正しい情報をプーチンに上げていない」などと敵方のトップのせいにする情けなさ。
軍人なら軍人らしく、「敵が狂った」と仮定した場合の予測を述べてこそプロ。「本来なら、こう来るところだが、狂っている場合はこういう手に出るかもしれない。しかし、その場合は、こういう準備をしておけば勝てる」などと解説できないのなら、モーニングショーの玉川徹と同じレベルだ。
こういう程度の人がトップになるということを知ってしまうと、本当に自衛隊の能力が心配になる。
【読む・観る・理解を深める】
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点①】プーチンはなぜ侵攻に踏み切ったのか?
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点②】米国の思惑とウクライナの実情を知る
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点③】ウクライナに駐在した元NATO将校の証言
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点④】軍事専門家の分析と偏向報道を比べる
➡【ウクライナ情勢を分析する際の留意点⑤】戦争は2014年からずっと続いている
➡ 元 CIA の Larry Johnson が自分自身でHPを運営して、ウクライナ情勢について解説しています。極めて詳細な分析なので、大変参考になります。
➡ 軍事専門家 Scott Ritter は「ロシアは情報戦に興味がなく、地上戦での勝利に集中している。西側の情報では実際の戦況はわからないが、ロシアは軍事目標を達成したように見える」と指摘。
➡ 元米陸軍大佐 Douglas McGregor による分析は、米国の主流マスコミとはかなり異なります。MUST WATCH!
➡ ウクライナ危機の歴史・背景・実情に関する解説動画です。ものすごく勉強になります。ロシアのディスインフォーメーションだと断じる人たちこそ、観るべき動画です。
➡ ウクライナを語るのであれば、最低限「オデッサの惨劇」を知っておく必要があります。この事件を知らなければ、今回のロシア侵攻を語る資格はないと思います。
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