【恥ずかしい専門家たち:ウクライナ編④】
*東郷和彦元外務省欧州局長
*三浦瑠璃国際政治学者

今回のウクライナ危機は、日本における保守論客と軍事評論家と外交官と国際政治学者のレベルが極めて低いことをあからさまに世間に示しました。この元外務省欧州局長と現役国際政治学者による「超低レベルの床屋談義」を観てみればそれがわかります。呆れかえること必然と言ってよいでしょう。

分析力が弱い元欧州局長は、それでもこれまでの経緯を踏まえてロシア側の視点の一部を披歴しました(元局長の名誉のために付言すると、他の動画ではもう少しまともなことも語っています)が、現役バリバリのはずの国際政治学者は、マスゴミレベルの情報を基盤に据えて、マスゴミに受ける論評を表面的になぞるだけで「分析」という「知的行為」を完全に放棄しています。こんな学者に教えを乞うても「分析力」が身に付くわけがありません。

情けない元欧州局長とまともな分析ができない現役の国際政治学者の対談は、我が国の哀しい現状を雄弁に物語っています。これで、権謀術数が渦巻き、魑魅魍魎が蠢く国際社会において、巧みに日本の国益を護り抜けるわけがありません。

日本国には、①のらりくらりとかわしながらも、②したたかに個別で対処し、それでいて③大事な芯を貫き通すリーダーが求められているのですが、岸田首相には①くらいしかできそうにないでしょう。哀しいことです。









【読む・観る・理解を深める】
➡ 元 CIA の Larry Johnson が自分自身でHPを運営して、ウクライナ情勢について解説しています。極めて詳細な分析なので、大変参考になります。
➡ NATOで5年間従軍していた経験を持つ「スイスの元情報将校」がウクライナ戦争の実態を語っています。
➡ メインメディアの報道と事実は異なり、すでにウクライナ軍はロシア軍に敗北した???
➡ 軍事専門家 Scott Ritter は「ロシアは情報戦に興味がなく、地上戦での勝利に集中している。西側の情報では実際の戦況はわからないが、ロシアは軍事目標を達成したように見える」と指摘。
➡ 元米陸軍大佐 Douglas McGregor による分析は、米国の主流マスコミとはかなり異なります。MUST WATCH!
➡ ウクライナ危機の歴史・背景・実情に関する解説動画です。ものすごく勉強になります。ロシアのディスインフォーメーションだと断じる人たちこそ、観るべき動画です。
➡ 用田和仁・元自衛隊陸将の発言は重いですね。これで、ロシアのディスインフォーメーションにやられているという人がいたらどうしようもない。
➡ ウクライナの現状は、少なくとも西側メディアが報道するとおりではないようですね。やっぱり。
➡ ウクライナを語るのであれば、最低限「オデッサの惨劇」を知っておく必要があります。この事件を知らなければ、今回のロシア侵攻を語る資格はないと思います。
➡ 少なくとも、バイデンという男が、上院議員として、副大統領として、そして現在の大統領として、どのようにウクライナを扱ってきたのかは知っておいた方がいい。