今回のウクライナ危機を巡るディスインフォーメーションに関しては、「ロシアが・・・」「西側が・・・」という話になりがちですが、元自衛隊の陸将を務めた「日本における軍事のプロフェッショナル」の意見は聞いた方がいいんじゃないでしょうか?
用田元自衛隊陸将(注)が指摘したポイントは、下記のとおり。
①ウクライナ作戦の「主攻」は、マリウポリの奪還である。
②マリウポリは、クリミア半島とドンバス地域をつなぐ要衝であるだけでなく、極右勢力であるアゾフ大隊の本拠地である。
③アゾフ大隊は、国連や米議会が認めた「ネオナチ」である。
④ゼレンスキーは、大統領就任時に「ネオナチの排斥」を明言し努力もしたが、取り込まれてしまった。
⑤アゾフ大隊は、警察と軍隊を兼ねるスーパーパワーであり、いまはウクライナの正規軍に組み入れられている。アゾフ大隊のような極右組織は、政党を創って政権にも入っており、軍隊の指揮権に対しても大きな影響を及ぼしている。
⑥キエフやハリコフの攻撃は、ゼレンスキーのスタンスを変えるための作戦にすぎず、ウクライナ作戦における「助攻」にすぎない。
⑦ロシアは、マリウポリの奪還(ドンバス地域とクリミア半島を含む)と極右勢力の解体だけは譲らない。
⑧日本は、今回、ロシアを敵に回してしまった。
⑨来たる有事においては、最悪の「三正面作戦(中国・北朝鮮・ロシア)」を強いられるかもしれない。政治の責任は、この「三正面作戦」をいかに避けるか、そして、万が一「三正面作戦」になったとしても負けない体制を準備する必要がある。
⑩日本における「三正面作戦」のリスクは明白である。憲法第9条や非核三原則の議論を避けてはならない。
今回は陸戦なので、海将ではなくて、陸将の意見を用いるべきです。
(注)用田和仁・元自衛隊陸将:1952年生まれ。福岡県立修猷館高等学校から防衛大学校へ進学、同大学校土木科卒業(19期)後に陸上自衛隊へ配属される。陸上幕僚監部人事部計画課長を振り出しに陸上幕僚監部教育訓練部長・統合幕僚監部運用部長・第7師団長などを歴任し、西部方面総監(2008年3月~2010年3月)を最後に退官。
【読む・観る・理解を深める】
➡ ウクライナを語るのであれば、最低限「オデッサの惨劇」を知っておく必要があります。この事件を知らなければ、今回のロシア侵攻を語る資格はないと思います。
➡ 少なくとも、バイデンという男が、上院議員として、副大統領として、そして現在の大統領として、どのようにウクライナを扱ってきたのかは知っておいた方がいい。
➡ 米国の政治情勢から、「プーチン悪者論」を分析する論者たちの話です。
➡ ウクライナの真の情勢を読むための知識を身につけよう。
➡ ウクライナ危機に関しては、複眼的な情報を確認しておきましょう。
➡ 馬淵睦夫・元ウクライナ大使:2014年のウクライナ危機を振り返ろう。
➡ ウクライナ危機に関しては、メジャーなマスコミの情報だけではなく、様々な専門家の意見も聴いておきたいですね。
コメント
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