停戦のための外交努力を敢えてしなかった米国の狙いが、
① ウクライナ危機を長引かせ、ロシアを消耗戦に引き込んで、長期的にロシアを弱体化させる戦略なのか、それとも、
② 核戦争を辞さぬ覚悟をして、軍事的にも対峙し、マイダン革命のように、プーチンの失脚を画策するのか、あるいは、
③ 世界平和のために、ロシアとウクライナの停戦を早期に構築する方向で動く、
のどれなのかがポイントです。

まあ、③ではないと思えます。また、②に関してもやる気がないように思えます。ということは、①なんでしょうかね。

問題は、日本の国益です。①の結果、
ⓐ中国とロシアの関係がどうなるか(中国が対日戦略を実行したときにロシアがどう動くか?)、
ⓑ米国が核保有国に対して軍事的な対立を回避するという行動原理をどう読むか(中国が対日戦略を実行したときに米国は本当に守ってくれるのか?)、
ⓒ日本経済がどうなるか(防衛力を強化し続けるだけの経済成長を維持できるか?)、
という設問の答えがどうでるか、ということでしょう。

上記3点に関して、私は悲観的です。

日本の国益を考えれば、当時協力に米国に働きかけて、Boiling Point に達しないように外交努力を続けるべきであったと思います。





【読む・観る・理解を深める】
➡ ウクライナを語るのであれば、最低限「オデッサの惨劇」を知っておく必要があります。この事件を知らなければ、今回のロシア侵攻を語る資格はないと思います。
➡ 少なくとも、バイデンという男が、上院議員として、副大統領として、そして現在の大統領として、どのようにウクライナを扱ってきたのかは知っておいた方がいい。
➡ 米国の政治情勢から、「プーチン悪者論」を分析する論者たちの話です。
➡ ウクライナの真の情勢を読むための知識を身につけよう。
➡ ウクライナ危機に関しては、複眼的な情報を確認しておきましょう。
➡ 馬淵睦夫・元ウクライナ大使:2014年のウクライナ危機を振り返ろう。
➡ ウクライナ危機に関しては、メジャーなマスコミの情報だけではなく、様々な専門家の意見も聴いておきたいですね。