【VISA Report:Vol.809(2021.5.14号)より転載】
l 2月に大阪で摘発された「偽造工場」では、白無地のカード7000枚が押収され、在留カードの偽造を依頼した客1500件の情報が残っていました。1枚5,000円で半年間に1,000万円以上の売り上げがあったと言いますから、たった半年間で2,000人に売り捌いた計算になります。本年1月1日時点において不法在留している外国人は82,868人ですから2.4%に相当します。
l 偽造業者が多数存在していることを考えれば、偽造在留カードを所有している外国人が3~5万人はいると仮定しても大袈裟ではないでしょう。しかも、「偽造」に対して、罪悪感を持たない人たちも4人に1人存在し、「犯罪に使わなければよい(11.3%)」「使っても雇われなければよい(7.5%)」「持っていても使わなければよい(5.7%)」という認識だったりします。
l 6月の「不法就労外国人対策キャンペーン月間」においては、偽造在留カードの摘発にも力が入るはず、入管の照会サイトを擦り抜けるカードが多いだけに、外国人の採用においては、目視だけで安心せず、入管が公開したアプリなどで、ICに記録されているデータを確認しておくことをお勧めします。
【VISA Report】Vol.809 偽造在留カードが摘発のターゲットになる?(2021.5.14号)より転載。
詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report
【読む・観る・理解を深める】
➡ 岸田政権は正しく日本を率いていけるのか? 「出国」の正常化も、「在留」の正常化も、「入国」の正常化にも興味なし!?
➡ 衆院選間近! 新任の古川法務相は、入管行政の正常化には踏み込めない?! 今回の入管行政の失敗は、民主党政権における2010年の失政を超えるのか?!
➡ 新しい法務大臣は、古川禎久衆議院議員になりました。外国人参政権に反対する保守派の大臣です。入管行政の正常化は図られるのか?!
➡ いまは「観光客でも日本で就労できる」という異常事態が続いています。オリンピック後に大問題にならないことを祈ります。技能実習も留学も現場はぐちゃぐちゃです。
➡「移民は是か非か?」という高邁な議論をする前に、目の前にいる「在留外国人」を直視すべきです。正面から議論しないから、入管政策がぐちゃぐちゃになっているのです。
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