私が、新型コロナウイルス感染症やコロナワクチンに関して、政府やマスコミが垂れ流す情報を鵜呑みにすることができない理由のひとつとして、今回のコロナ禍のスタート時に隠蔽された重大な事実のことをお話ししておきたいと思います。

それは、2020年1月のことです。

当時日本政府は、中国本土において、新型コロナウイルス感染症による「緊急事態宣言(=重大公衆衛生事件一級)」が発動されたことを、日本国民に説明しませんでした。そして、日本のマスコミは、その事実を知りながら、意図的に、日本国民に対して報道しませんでした。さらに、野党も、その事実を日本政府に突きつけませんでした。この中国本土における「重大公衆衛生事件一級」という情報は、秘密でもなんでもなく、国営の中国国際放送(CRI)すら公表していた事実であり、その時点で、今回の新型コロナウィルスがもたらす影響はただ事ではない、ということは十分にわかったはずでした。

新型コロナウイルス感染症に関する「重大公衆衛生事件一級」は、1月24日に北京において、その翌日には中国全土(チベットを除く)で発令されましたから、その時点で、水際政策を講じることができたならば、春節における大量の中国人観光客を招くこともありませんでした。無論、中国本土における「重大公衆衛生事件一級」という事実が、広く報じられていたとしても、水際政策を迅速に講じられたかはわかりませんし、その他の政策が適切に講じられたか否かはわかりません(むしろ、当時のゆるゆるだった水際対策が、当時弱毒だった新型コロナウイルスを日本国民に感染させ、集団免疫を獲得させることになったため、非常にラッキーだったし、結果的には良かった、と分析する専門家もいます)。

しかしながら、事実だけを淡々と振り返るならば、新型コロナウイルス感染症に関する「重大公衆衛生事件一級」は、北京において1月24日に発動され、翌日の1月25日にチベットを除く中国全土で発動されました。香港でも同日の1月25日に発動されました。したがって、日本政府に危機意識があったならば、昨年の2月以降に実施した諸対策は、遅くとも1月26日には実施できたのです。安倍政権による各種の初動が1~3週間遅れたことは間違いない事実です。

実際、「重大公衆衛生事件一級」という事実は、主要な政治家に対して、1月25日の夜の時点で通知されています。その事実は、懇意にしている政治家の携帯を見せていただき、当該事実を知らせるショートメールを受信した画面で当時確認しました。だから、官邸が知らなかったわけがありません。実際、中国にある青島領事館からの通報にも明記されています。さらに申し上げると、伝手を辿って、時事通信がマスコミに対して、この事実を報じていたことも確認できました。したがって、日本の全マスコミも知っていたはずでした。

2020-01-25 14:36  CRI(中国国際放送)
http://japanese.cri.cn/20200125/4c228581-fc0d-13ad-d913-94d9647651ac.html?fbclid=IwAR19b_MDBZpXoAcnJwtijdwhBoAnwm13loIBdVEZGfWCWl7h30dY4AkWhWs#_=_

肺炎制御の戦いに断固打ち勝つ(30省における緊急事態宣言)
2020-01-27 10:23  CRI(中国国際放送)
http://japanese.cri.cn/20200127/4876be6c-e915-4738-141b-1d6ad52ba45a.html?fbclid=IwAR2ctx79XOK0yVd5ZYHTNx2yopDSFZFbLPD7lrHI8tkDb-klt5HwQWH0b48#_=_

2020年01月27日 19:05 外務省(山東省における緊急事態宣言)
https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=77961&fbclid=IwAR2E1j_E2NlBBHFqsn5OEOLJZcMaVq7LVO5jD0lJI8q29E79KhutCK35NDw

ところが、日本のマスコミは、日本国民に対して、中国本土において、新型コロナウイルス感染症に関する「重大公衆衛生事件一級」が発動されたことを一切報道しませんでした。そのくせ、1月26日に発令された香港政府による「緊急事態宣言(重大公衆衛生事件一級)」の発令だけは速やかに報じるというチグハグさ(アリバイ作りでしょうか?)。日本のマスコミは、この中国本土における「緊急事態宣言(重大公衆衛生事件一級)」の発動については、タイムリーに報じないどころか、事後的にも一切触れることがなかったのです。

ウイルスや免疫に関する議論はさておいて、隣国であり、当時連日大勢の観光客が来日していた中国において、新型コロナウイルス感染症に関する「緊急事態宣言」が発令されていたという重大な事実を、日本国民に隠し続けたという「日本のマスコミの重大な罪」は絶対に許してはならないと思います。実際、そのために、当時は、緊急事態宣言が発動されていた地域から、中国の観光客が大勢来日していたわけです。その事実は記憶にとどめておくべきです。香港の「重大公衆衛生事件一級」については速やかに報道しながら、中国本土における「重大公衆衛生事件一級」を記事にしなかった日本のマスコミは骨の髄から腐りきっています。

日本のマスコミは、中国における新型コロナウイルス感染症に関する「緊急事態宣言」を一切報じず、当時、大勢の中国観光客を日本国内に招き入れることに大きな役割を演じました。つまり、日本のマスコミは、日本国民が新型コロナウイルス感染症に感染することを後押ししたわけです。その同じマスコミが、今度はオリンピック選手や関係者の来日で「感染が広がる」と大騒ぎしているのですから、呆れてモノも言えません。日本のマスコミには、記憶力と思考力が決定的に欠落しているのでしょう。

当然、その事実を積極的に報じなかった外務省や安倍政権も強く批判されるべきですし、その甘さは徹底的に非難されるべきですが、その点を捉えて、当時の安倍政権を問い詰めることができなかった野党についても、能力のなさ(もしくは、中国に対する忖度)を責めるべきでしょう。

私は、政府とマスコミが、今回のコロナ禍の発端である、中国本土における「重大公衆衛生事件一級」という重大事実を隠蔽したことを絶対に忘れないし、許すことができません。今後、彼らの言うことは決して鵜呑みにしないと思います。したがって、いま、政府やマスコミが垂れ流しているコロナワクチンの情報を含めて、鵜呑みにすることはできないと考えているのです。だからこそ、自力でリサーチの領域を広げ、できる限りオリジナルの情報源にまで遡って、判断するための材料を集めたいと思って行動しています。



➡ 国連総長は「変異株によってワクチンが効果のないものに変わってしまう危険性がある」と述べた。こんな事実もシェアできないなんて!SNSは「言論の自由」を冒涜する「権力の犬」なの?も参考になります。

➡ 河野大臣の「ワクチンデマについて」に対する反論が沸き起こっています。河野大臣を擁護する方々の舌鋒も激しく展開中。折角だから、地上波でディベートすればいいのに。も参考になります。

➡ コロナ問題やワクチン問題を、科学的・体系的に理解したい方は、「科学的事実①:はじめに」から「新型コロナウイルス感染症に関する科学的事実(第三版:2021.5.24)」をお読みください。