第3版  2021.5.24

 

「新型コロナウイルス感染症」に関する科学的事実

―― 「緊急事態宣言」の発令や延長に科学的根拠はあるのか? ――

3.副反応に関する最近の当局説明

l  厚生労働省の「インフルエンザワクチンの副反応疑い報告状況について(2018.10.12019.4.30)」(2020.7.17【資料19】)によれば、国民に馴染みのあるインフルエンザのワクチンにおける副反応(軽度を含む)の発生率は0.0004%(25万人に1人)にすぎません。したがって、新型コロナワクチンを接種した場合(接種部位の痛み6683%、疲労感3459%、頭痛2552%【資料14】)の2~3人に1人というのは極めて高い水準です。

Ø  また、インフルエンザワクチンの接種による重篤者は、0.00015%(70万人に1人【資料19】)にすぎませんしたがって、新型コロナワクチンを接種した場合(疲労感3.8%、頭痛2%、その他の全身症状2%未満、接種部位の痛み1%未満【資料14】)の23%(3050人に1人)というのは極めて高い水準です。

l  ところが、マスコミは、「接種部位の痛みなどがあり得るが、重篤な副反応はほとんどない」(時事通信:2021.2.12【資料20】)、「副反応の疑いがある重篤な有害事象は特段、見られなかった」(NHK2021.2.13【資料21】)、「副反応については痛みや頭痛、関節痛などがあったが海外と差はなく、重篤なものはなかった」(朝日新聞:2021.2.14【資料22】)、「接種部位の痛みや倦怠感、頭痛などが一定程度の頻度で報告されたが、重篤な副反応は確認されなかった」(毎日新聞:2021.2.14【資料23】)などと報じるだけで、事実を客観的に伝えるのではなく、「安心感」を醸成する方針で報じていました。この結果、ほとんどの国民は、「副反応」に関する事実を知りません。

Ø  2021219日から接種が始まった富山県の富山労災病院で、初めて「副反応の疑いがあるジンマシンの発生があった」として、220日に報道されました(NHK2021.2.20【資料24】)が、この副反応については、当事例が「軽症」に過ぎないにもかかわらず、同じ土俵で比較できないアナフィラキシーのような「重篤な場合」の確率を持ち出し、専門家に「過度に心配する必要ない」と言わせていたのが印象的でした。

l  ところが、新型コロナワクチンの接種者が増えるにつれて、急性のアレルギー反応である「アナフィラキシー」が当初の想定以上に頻発しました。また、死亡例も少なからず発生したため、当局が「重篤な副反応はほとんどない」と言い張り続けることが困難になってきています。このため、厚生労働省は「説明しなかった」という将来の批判を避けることを目的に、わかりにくい場所ではありますが、「死亡例」や「アナフィラキシー」や「副反応」の情報を詳細に公表するようになっています。

Ø  合同開催されている「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」「薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会」において配布された「新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要」(2021.5.12【資料25】)や「副反応疑い報告の状況について」(2021.5.12【資料26】)、「健康観察日誌集計の中間報告」(2021.4.30【資料27】)が詳しいので、一読をお勧めします。

l  そもそも、「副反応」には4類型があります。1520分で発赤や膨疹を伴う「Ⅰ型」(即時型・アナフィラキシー型)だけでなく、貧血や血小板減少をもたらす「Ⅱ型」(細胞障害型・細胞融解型)、血清病や腎炎・肺炎を惹き起こす「Ⅲ型」(免疫複合体型・Arthus型)、皮膚炎やアレルギー性脳炎の原因となる「Ⅳ型」(遅延型・細胞性免疫ツベルクリン型)があります(厚生労働省【資料28】)。それにもかかわらず、当初希少だろうと睨んでいた「Ⅰ型」だけを「副反応」のすべてと思い込ませ、「Ⅰ型」に関する事実しか説明しないというのは、国民に対して誠意ある対応だとは到底思われません。

Ø  ちなみに「Ⅲ型」は、「遅発型」であり、38時間で最大の紅斑と浮腫が観られるという特徴があります。また「Ⅳ型」も、2472時間で最大の紅斑と硬結が観察されるようです。こういう説明も為されていません。

Ø  厚生労働省は、米国の事例を引用しながら「100万回あたり5例にすぎない」と説明してきた「アナフィラキシー」については、「100万回あたり2112021.2.172021.5.2)」と頻発したため、「国内基準が国際基準(ブライトン分類)よりも広い」という説明に転じましたが、それでも「100万回あたり372021.2.172021.4.22)」までにしか絞り切れませんでした。そこで、「米国も取り方によっては多くなる」という新しい屁理屈を持ち出して、「100万回あたり2472020.12.162021.2.12)」という事例を探し出し、「日本は米国よりもヒドイと言うわけではない」という呆れた主張を展開するようになっています【資料26】。

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厚労省の委員会で、薬害の専門家がワクチンに対して重大な警告を発しました。河野大臣は反論できるか? それにしても事務局の回答はグダグダで、人の命を預かっている真剣さがない。も参考になります。

➡ 河野太郎ワクチン大臣は、厚生労働省の医系技官や専門家たちを凌駕し、ファイザーをも超越して、世界唯一の「ワクチン神(The God of Vaccine)」と化した!?も参考になります。

【資料19】厚生労働省(2020.7.17
・インフルエンザワクチンの副反応疑い報告状況について
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000650117.pdf

【資料20】時事通信(2021.2.12
・コロナワクチン承認決定 ファイザー製、17日にも接種―厚労省部会
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021200749&g=soc

【資料21NHK2021.2.13
・ファイザー製ワクチンの承認を了承 国内初 厚労省専門家部会
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210212/k10012863501000.html

【資料22】朝日新聞(2021.2.14
・ファイザーワクチンを承認 17日にも医療従事者に接種
https://www.asahi.com/articles/ASP2G5JMFP2GULBJ00F.html

【資料23】毎日新聞(2021.2.14
・新型コロナワクチン、国内初の正式承認 米ファイザー製
https://mainichi.jp/articles/20210214/k00/00m/040/196000c

【資料24NHK2021.2.20
・コロナワクチン 国内初の副反応の疑い 富山県でじんましん発生
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210220/k10012878071000.html

【資料25】厚生労働省(2021.5.12
・新型コロナワクチン接種後の死亡として報告された事例の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000778304.pdf

【資料26】厚生労働省(2021.5.12
・副反応疑い報告の状況について
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000778306.pdf

【資料27】順天堂大学コロナワクチン研究事務局(2021.4.30
・健康観察日誌集計の中間報告(5)
https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000775324.pdf

【資料28】厚生労働省
・アレルギー総論
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-17.pdf