(バイデンが事例に挙げたアントリム郡におけるドミニオン投票集計システムは、注目の的になっていた。というのは、独立した専門家が、裁判所の許可を得て、ドミニオン投票集計システムの仕組みを解明し、その結果を公表していたからだ。裁判所に提出された「法科学レポート」は、「ドミニオン・ボーティング・システムは、意図的かつ意図的に設計されており、組織的な詐欺を引き起こし、選挙結果に影響を与える固有のエラーがある」と断言。ドミニオンのシステムが意図的に非常に多くの投票エラーを生成し、その後、電子投票用紙を裁定のために転送していたことを証明した。つまり、意図的にエラーを発生させて、その後、恣意的に投票結果を入力する余地を創り上げていたのだ。「法科学レポート」は、「ミシガン州はドミニオン投票システムを使用すべきではない。アントリム郡の結果は認定されるべきではなかった」という結論を述べている。というのも、なんと、選挙結果の68%が「エラー」になるように設計されていたからだ・・・。もはや、ドミニオンが不正投票に加担していたことは自明であった。)

それでよぉ、フェイスブックを調べていったら、ファクトチェックをする会社っていうのがあって、これがまた、面白れぇんだよ。2015年に創設されたLead Storiesって会社なんだが、フェイスブックによれば「独立した企業」ということになってる・・・。ところが、この会社の資金は、中国共産党から来ているんだ。Tiktokを通じてな・・・。しかも、社員の半数近くは、CNNの出身者だって言うんだよ。ここは、2018年にフェイスブックと提携して、あっという間に大きな企業に成長したんだが、その売り上げの大部分は、フェイスブックとグーグルとTiktokで成り立っている。要するに、インターネット上における「事実というもの」を中国共産党が間接的にチェックしているんだよなぁ。こんなの笑い話だよな。いや、笑える話じゃねぇか・・・。ハハハ・・・。いずれにしても、自由な言論空間だと思われていたSNSや検索なんかも、中国共産党に毒されているということらしいんだ。まあ、こんな賢い仕組みは、バラク・オバマじゃないと創れないんじゃねぇかなぁ? あいつは、本当に悪賢い奴だよ・・・。

(AH-1コブラを振り切ろうと必死なバウワーに、饒舌なバイデンの解説を聞いている余裕はなかった。黒いレクサスは200マイル近い速度で走り抜けたいと思っているのだが、曲がりくねったMountain Stateの道はそれを許してくれない。山間の道では、上空を直線距離で駆け抜けるコブラに利があった。徐々に差が縮まる・・・。ミサイルの射程距離にいまにも届きそうだ・・・。ジャックは巧みにコントロールパネルを操ると、ルーフに備えた砲台を操作し、ヘリに向かって再び閃光弾を発射した・・・。白色の光を数秒発した閃光弾は、再度、どす黒い煙幕を創り出し、束の間の休息をレクサスに与えた。)

(しかし、閃光弾で敵を倒すことはできない。ジャックは、煙幕が薄れゆく中で、特殊塗料を含有した弾丸をコブラの操縦席を目掛けて放ったが、敵もプロフェッショナルである。同じ手は二度と通用しない。コブラはあざ笑うかのように上空に避難し、軽やかに弾道をかわした。Damn it ! バウワーは、再びアクセルを踏み込み、コブラとの距離を引き離そうと試みる・・・。しかし、煙幕をかわすために敵が急上昇すれば、プロペラの風圧も加勢して、あっという間に煙幕は消えていく・・・。これでは逃げ切れない・・・。しかし、助手席の隣人は、バウワーの苦労も知らずに、ひたすらしゃべり続けた・・・。)

それでよぉ、これがまた、面白れぇんだが、ドミニオンが使っているSolarWindって会社のソフトウェアがある。ここにオバマが絡んでくるんだよ。っていうのは、SolarWindの大株主の中に、SilverLake Partnersという会社があるんだが、じつは、このSilverLake Partnersの共同創設者であるグレン・ハッチンズは、AT&TやVirtuFinancialの社外取締役を務め、ブルッキングス研究所とCAREの共同会長で、ボストンセルティックスバスケットボールチームとニューヨーク長老派病院の実行委員会に名前を連ねる名士で、ニューヨーク連邦準備銀行やアメリカ進歩センターの理事もやってる。そいつはさ、じつは、ビル・クリントンの元顧問なんだよ。そして、いまは、オバマ財団の理事を務めているんだぜ。でも、このSolarWindってぇ会社はヤバイんだよ。ここのソフトウェアを使っていると、ネットワークに侵入されちまうらしいんだ。それで、俺たちのアメリカ合衆国の商務省や財務省がアクセスされまくっているらしいんだな。それで、Cyber security and Infrastructure Security Agency(CISA)は、SolarWindsの製品に関して、「緊急指令」を発出した。外部から侵入された痕跡がないかネットワークを確認して、SolarWindsの製品との回線をすぐに遮断するか、電源を切るように求めたんだ。SolarWindの本部は、FBIが家宅捜索したらしいぜ。

それでよぉ、この話には続きがあって、各方面の追及から逃げまくっていたドミニオンCEOのジョン・プロスがミシガン州議会の監視委員会の公聴会にビデオ会議システムで参加したんだが、「ドミニオンの集計機に改竄や削除をするためのアルゴリズムが組み込まれている」という疑惑を完全に否定したんだよ。アントリム郡の件で完全にバレちゃってんのに、無理しちゃってさぁ。まあ、立場上、仕方ないかなぁとは思うがね・・・。それで、笑っちまうのは、ちょうど財務省や商務省のハッキングで問題視されているSolarWindのソフトウェアのことを聞かれたときに、「SolarWindのソフトウェアをドミニオン社は利用していない!」って言い切っちまった。公衆の面前で真っ赤な嘘をついちゃったんだよ。俺の認知症を超えてるよな・・・。でもさ、ドミニオンのホームページには、SolarWinds製品を使用しているってことを明記していたんだ。本当にバカじゃねぇの・・・。あいつはWhite Liar(真っ赤な嘘つき)ってことになっちまった。いまは、一生懸命その痕跡をホームページから削除しているらしいんだが、ネット中でスクリーンショットが出回ってるよ。どう説明すんのかねぇ。もう、ダメなんじゃないの、あの会社・・・。

(ジョー・バイデンが得意気に解説する声は、バウワーの耳に届いてはいたが、その内容が脳内に入力されることはなかった。ジャック・バウワーは、コブラからの逃亡に懸命で、それどころではなかったのだ。追いつかれそうになると、閃光弾による煙幕で時間を稼いで凌いでいたが、敵はそのパターンに慣れてしまっていた。特殊塗料を仕込んだ弾丸も軽々と避けられてしまう。閃光弾も特殊な弾丸もあと少しで尽きてしまうな・・・。このままでは、時間の問題で、敵ミサイルの射程距離に捉えられてしまうだろう・・・。黒いレクサスは、ジョージ・ワシントン・アンド・ジェファーソン国立森林公園のエリアを抜け、4000人もいない小さな町であるクリフトンフォージに向かう。ジャックは、祈る気持ちで、最後の閃光弾と塗料弾をコブラに見舞ったが、やはり見事に回避されてしまった・・・。)

(最後の手か・・・。クリフトンフォージに向かう道は、町の手前でまっすぐな一本道になる。そこで勝負するしかない・・・。ジャックは、コブラがぴったりと背後についてきていることを確認し、気付かれない程度にわずかに減速した・・・。あっという間に、コブラが至近距離に近付いてくる・・・あと数秒でミサイルの射程距離に入る・・・5、4、3・・・今だ! ジャックは、コントロールパネルの赤いボタンを押すや否や、アクセルを踏んで急加速した・・・。後ろのトランクがパカッと開いて、整然と並んでいる8発の地対空ミサイルが追撃するヘリに向かって一斉に発射される。超小型のパトリオットミサイルシステムが仕組まれていたのだ・・・。ド、ド、ド、ドッカーン・・・。鳴り響く爆発音とともに、黒い煙幕がひと時の大きな黒雲として、レクサスの上空を覆う・・・。しかし、年老いた隣人は、至近距離で繰り広げられている激戦に全く無関心であるかのように、ドミニオンのことを話し続けていた。・・・)

でもよぉ、ドミニオンは、民主党だけじゃなくて、共和党のミッチにもかなり貢いでいるからなぁ・・・。意外にしぶといかもしれないよなぁ。実際、カネをもらったミッチは、去年7月に、不正選挙を防ぐための2つの法案を握りつぶしてくれた。俺もヒラリーから言われて、ミッチに頼み込んでいたんだがな・・・。1つは「選挙の安全を強化する」ために7億7500万ドルを使い、すべての投票用紙をトレースできるようにするという法案だった。この法案が通っていたら、ヒラリーが企てた二重投票とか死者による投票なんかはできなかっただろうよ。もう1つは、政治家の候補とそのスタッフ・家族に対して、外国政府が支援することを申し出た場合はFBIに通知することを義務付ける法案だった。これも通ってたら、民主党候補は、ほとんどが法令違反だっただろうよ、俺を含めてなぁ・・・。

そういう意味で言うと、じつは、共和党は、今回の「不正投票」を防ぐことができたんだよ。それを俺の盟友であるミッチは潰してくれた。そうさ、ミッチは、大きな意味では、オバマやヒラリーとつるんできたし、いまでもつるんでいるだろう。俺とはもっとズブズブだったけどな・・・。そういう意味では、じつは隠れた「反トランプ」の一味でもある。今回の件でも、したたかなベテラン政治家であるミッチェル・マコーネルが、最後の最後に、トランプにつくのか、オバマやヒラリーにつくのか、いま一つわからない面はある。しかし、だからこそ、俺は、ミッチに、あることを託した・・・。こいつは賭けだが、なかなか味わい深い賭けでもある。ワシントンに半世紀もいた老政治家でないと、この妙味はわからんかもしれんがね・・・。結果がどう出るか、本当に楽しみだよ・・・。ふっふっふ・・・。

(ジョン・バイデンは、楽しそうに独りで解説し、独りで悦に入っていたが、ジャック・バウワーに、彼のコメントの妙味を吟味している余裕はなかった。ジャックが睨みつける小さなスクリーンには、黒い雲が薄らいでいく模様が映っていたが、雲の向こう側にAH-1コブラの姿が小さく映っていたからだ。トランクに隠されたパトリオットミサイルの発射に気付いた敵は、迎撃するために咄嗟にミサイルを放ち、パトリオットミサイルの群れを誘爆させると同時に、素早く上空に緊急避難していたのだ・・・。Damn it ! ジャック・バウワーが打つ手は、完全に封じられたと言ってよかった・・・。)


――「24-Twenty-Four-《ジョー・バイデン物語》第39話(12/26予定)」に続く。

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