Ray McGovern（元CIAシニアオフィサー）：

米国のメインメディアはユダヤ資本に牛耳られているから、「国際法の基本」となる肝心要の２点について報じていない。それは、「占領下にある者は、占領者に対して武装蜂起をする権利がある」「占領者は、占領下にある人々の人権を守る義務がある」という２つの極めて大事なルールだ。

イスラエルはガザを占領しているから、「パレスチナやハマスは、イスラエルに対して武装蜂起する権利がある」という点と、「ガザを支配しているイスラエルはガザの人々の人権を守る義務がある」という点の２つに当たる。この２つの極めて大事な国際法のエッセンスを、米国のメインメディアは全く報じない。

まず、国際法上、ハマスには、占領者に対して武装蜂起する権利があるから、イスラエルを攻撃することは「適法」である。つまり、ハマスは無法者ではない。そして、イスラエルは、被占領者であるガザの人々の人権を護る義務があるのに、絨毯爆撃で虐殺しているから、イスラエルは「違法」である。つまり、イスラエルは無法者である。

この国際法の２つの原理を十分に理解していれば、頓珍漢な主張を展開することはない。しかし、この２つの原理すら理解していない人たちが多すぎる。ナチスの占領下にあったフランスは武装蜂起しレジスタンスを展開したし、ナチスも占領下のパリに空爆を連日実行するようなことはなかった。そんなことすら忘れてしまったのか？