米軍が実施したシリアの親イラン武装組織に対する空爆により、7人が死亡したと米国高官が公表した。以前より懸念されていたが、バイデン政権は「戦況のエスカレーション」を選択したようだ。これで、戦域はガザやイスラエルだけでなく、シリア・イラクにまで広がり、イランやトルコまで巻き込む可能性がある。極めて危険な状況だ。
「ハマスを殲滅しろ!」と日々喚いている日本の「自称保守」は、この件についても、バイデン政権の尻馬に乗って、米軍に抵抗してきた「敵」に対する攻撃を支持するのだろう。シリアのその土地は米国が油田を搾取するために不法に占拠しているものだというのに。不法占拠に対する武装蜂起という点では、ハマスの立場と類似ともいえる。
結局、日本の「自称保守」は、米国のシナリオに乗っかって勇ましい言葉を吐き、イキガッテ見せるだけの「虎の威を借るキツネ」。日本のエネルギー97%を担っているホルムズ海峡が封鎖され、日本社会と日本経済が地獄に堕ちたとしても、「ハマスが悪い」「イランが悪い」と騒ぎ立てるだけなのだろう。嗚呼、南無阿弥陀仏。合掌。
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