武蔵野市の住民投票を巡る議論が熱を帯びています。

「外国人に参政権を与えたニューヨークに学べ!」と叫ぶ人がいる一方で、「参政権を与えて、イスラム無法地帯を創ってしまったオランダを教訓にしろ!」と主張する人もいます。

でも、少なくとも、近い将来帰国する予定の外国人や、難民申請中で「定住者」として認められていない外国人にまで、参政権を与えるべきだと考えている人は決して多くないと思います。

ところが、今回の武蔵野市案では、近い将来帰国する予定の外国人に与えられている「帰国困難ビザ(特定活動・3~6ヶ月・就労可)」や、難民申請中の外国人に与えられている在留資格(6ヶ月)でも、住民投票に参加できてしまいます。

それって、やりすぎじゃないでしょうか?



【読む・観る・理解を深める】
➡ 勿論、アフガン難民を2万人受け容れる国もあります。でも、現在の日本国・日本国民が、難民を受け容れるための器量・インフラ・持続可能な枠組を持っているとは思えないのです。

➡ これが現実:ドイツは、アフガニスタン難民の受け入れを拒否しました。アフガニスタンの隣国への支援で乗り切ろうという意向です。
➡ 法務大臣は大見得を切ったが、入管と日本社会は「パンドラの箱」を開けた自覚と覚悟はあるのか? 100万人もいるロヒンギャの一部が来日したとき受け容れる準備はあるのか?
「移民は是か非か?」という高邁な議論をする前に、目の前にいる「在留外国人」を直視すべきです。正面から議論しないから、入管政策がぐちゃぐちゃになっているのです。


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