【VISA Report:Vol.561(2019.12.26号より転載】

l    2019年8月下旬に、上野宏史前政務官が、ネオキャリアが申請する外国人労働者の在留資格を巡って法務省に口利きしたという週刊誌の報道があったものの、当事者として巻き込まれてしまった法務省が情報を全然流してくれないため、マスコミ各社は、ネオ社を追及することができませんでした。

l  報道によれば、ネオ社は、申請した外国人の一覧を上野氏側に送付したことを認めていますし、上野議員もネオ社の申請状況を法務省に確認したと説明していますから、ネオ社が飲食店やドラッグストア向けの派遣社員に関して、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格認定を申請していたことは事実である可能性が高く、入管法違反の公算大なのですが、常日頃、大本営発表を垂れ流すだけのマスコミが、自らの力で立件するのは無理だったのでしょう。

l  そんな中、関西電力の金品受領事件が浮上しました。何しろ金額が大きいし、小判まで出てくるという破格の面白さ。これで、ネオ社の入管法違反疑惑件はお蔵入りになる公算が濃くなりました。ネオ社の逃げ切り勝ちです。本当に運がお強い。ネオ社は、関西電力に感謝状を贈るべきだと思います。

【VISA Report】Vol.561 ネオキャリアは逃げ切ったのか?(2019.12.26号)より転載。

詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

【読む・観る・理解を深める】
➡ わらべや日洋子会社における不法就労事件を克明に報じないのなら、「50人以下で、技能実習ではなく、在留期間が切れていない」という不法就労事件は報道しなくていいんじゃないの?
➡ ラーメン一蘭は外国人アルバイト10人がオーバーワークしただけでボコボコに叩かれた。でも、オーバースティの外国人80人を派遣したわらべや日洋の子会社本社は書類送検で終わり。
➡ 警察が摘発する派遣業者は、規模が小さな企業や創業後間もない会社ばかり。不正派遣で知られている大手の会社名は出てきません。製造業の外国人派遣を調べればすぐにわかるのにねぇ。
➡ 一蘭や梅蘭は政治力のない飲食店だったから袋叩きに遭うが、大手派遣会社は政治力があるから、入管法に違反しても大きく取り上げられないし、大きな問題にもならない?

➡ 創業3年の派遣会社が摘発されました。しかし、大手派遣会社はほぼ無傷。昨年末にオーバーステイが発覚したソシアリンクの親会社だった上場会社の社名は報道されず。大手はいいよね。


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